B＆Bというのは、Bed ＆ Breakfast の略で、寝床と朝食を提供してくれる宿のことだ。日本ではあまり聞かないが、ヨーロッパでは浸透している宿泊施設で、ホテルほど大きくなく、個人経営で民家風のB＆Bも多い。イメージとしては、おうちに空き部屋あるし寝床と朝ごはんの提供できるよ、といった感じだ。だから、ホストの一家も同じ建物に住んでいたりする。日本では自分のおうちに見知らぬ人を泊めることは慣れないという人が多いが、ヨーロッパでは結構普通にあることみたいだ。私はイギリスで国内旅行時に何度か利用した。

AirBnBと似ているが、AirBnBは朝ごはん付きとは限らない。また、それ以前よりあった形態の宿泊施設だ。

Breakfastはトーストと卵

リバプールと湖水地方を旅行したとき、B&Bに宿泊した。リバプールの方は個人経営のペンション風で、ホストのおっちゃんとも会話できるような宿で、朝ごはんもおっちゃんが用意してくれた。

湖水地方の方は、もうちょっとビジネス形態が大きく、ホテルに近いB＆Bだった。

イギリス国内でB&Bに宿泊したのはこの2か所なのでサンプルが少ないのだが、朝ごはんのメニューはだいたい同じで、トーストと卵。

そりゃあ高級ホテルにでも泊まればリッチな朝ごはんが出てくるのでしょうが、簡素なホテルやB＆Bの朝食といえば、トーストと卵のセットで決まりだ。

トーストスタンドをイギリスで買って帰れば良かった

朝ごはんのトーストはブラウンかホワイトか、何枚いるか、などを聞いてもらえる。そして、トーストスタンドに立てて持ってきてくれる。

このトーストスタンドというのが日本では一般的ではないのだが、画期的なものだ。

トーストは、焼きあがってすぐ平置きすると徐々に湿気てきて、せっかくのサクッと感が損なわれてしまう。しかし、トーストスタンドに立てておけば、防げるのだ。

日本では４～６枚切りのぶ厚めの食パンが主流なので一度に何枚も食べられないが、イギリスの食パンは小ぶりで薄めのスライスなので、２～４枚くらいは食べられた。色んなジャムやはちみつを楽しめる。朝食にはだいたいジャムも提供される。
湖水地方のB&Bに宿泊した際は、テーブルの上にイチゴ、ブルーベリー、マーマレード、はちみつなど色んな種類のTIPTREEの1回分使い切りサイズの瓶が設置されており、好きなだけ食べてもいいようだった。

卵は鉄板だが、卵焼きはイギリスにはなかった

B＆Bの朝ごはんの卵は、目玉焼きやゆで卵、オムレツなどから選ばせてくれた。ゆで卵においては半熟か完熟か好みを聞いてくれた。卵も2つ出てくる。

トーストも卵も日本で朝ごはんに食べているので、イギリスでも変わらないな、と思ったのだが、卵料理で唯一イギリスで見かけなかったのが、卵焼きだ。卵をくるくると回して作る卵焼きは、器用な日本人ならではの料理ということか。

人気で有名なB&Bもあるのだ

個人経営のおうち系B&Bにも宿泊したかったが、選び方も難しいし、人気のB&Bは予約も埋まりやすい。イギリスには有名なB&Bもあるらしく、素敵な寝室とリッチな朝ごはんが出てくるらしい。

ホテルと一緒じゃんとも思うのだが、B&Bという呼び名に文化を感じる。